2008/08/09 (土)
原爆投下から63年目
広島・長崎への原爆投下から63年。今年は、原爆症認定基準の緩和や、在外被爆者を救済するための被爆者援護法の改正など、被爆者支援への新たな一歩が踏み出されました。 韓国原爆被害者救済市民の会・広島支部長の豊永恵三郎さん(72歳)は「長い闘いが実った」と評価しつつも、ともに喜ぶべき友が既に他界している寂しさに、「もっと早ければ...」と悔しさを言葉にされたと伺いました。
63年経った今も、知人の死や自身の発病で「あの日」の恐怖に引き戻される人、放射能障害への不安で夜中に何度も目を覚ます人、いまだに生き残ったことへの罪悪感を消せない人など多くの方が苦しんでおられることを思うと、胸が痛みます。
作家の山田風太郎さんは「死言状」という著書の中で、「日本の歴史で最大の凶事は、いうまでもなく大敗戦であった」と記しています。その凶事の中の凶事が、広島・長崎の原爆投下。
一番苦しんだ、一番原爆の怖さを知る私たち日本人が、戦争の怖さをそして核廃絶を訴え続けていくことを忘れてしまったら、平和は取り戻せないと思うのです。
「何千回も言われ尽くしたようなことでも、もう一度いわねばならない」「後で後悔しないように」...。ナチスと戦い抜いた劇作家・ブレヒトの言葉です。